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日本ジオパーク再認定審査現地調査レポート

日本ジオパーク再認定審査現地調査レポート

11月4日から6日までの3日間、日本ジオパーク再認定審査の現地調査が行われ、審査機関である日本ジオパーク委員会から中田節也副委員長、橋詰潤委員、日本ジオパークネットワークから霧島ジオパークの坂之上浩幸審査補助員にお越しいただきました。

2年前、白滝ジオパークは「条件付き再認定」、いわゆるイエローカードの判定を受けています(通常は4年に1度再審査を受けることになっています。)。その時に提示された条件を今回満たしていなければ、認定取り消しとなる状況にあります。前回の審査でイエローカードが下された理由は、運営体制とマスタープランの不備の2点で、今回はその2つの問題が解決されているかを審査員が確かめます。

1日目は、白滝ジオパーク交流センターと遠軽町埋蔵文化財センターを見ていただきました。

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火山学が専門の中田副委員長からは、地質関係の展示について鋭いチェックがいくつも入りました
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黒曜石ギャラリーでは、黒曜石の美しさや資料の価値の高さを感じていただけたようです

2日目午前は丸瀬布地域の視察を行いました。

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丸瀬布昆虫生態館にて。館内では、丸瀬布昆虫同好会の活動経緯や昆虫同好会が進めているアサマシジミ(北海道亜種)の保全活動などについて説明を行いました
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マウレ山荘で昼食の前に「えんがるヒンメリの会 aurinko(アウリンコ)」のヒンメリづくりワークショップも体験していただきました。ヒンメリは麦わらを立体的につなげたフィンランド発祥の装飾品です

2日目午後は、白滝に場所を移して今回の現地調査の山場となる報告会が行われました。課題である組織体制づくりとマスタープランの策定について、この間取り組んできた内容を報告しました。

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写真奥側が今回の審査員、左から中田副委員長、橋詰委員、坂之上審査補助員
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報告会には、協議会構成団体やワーキングチーム委員など多くの方に参加いただきました

最終日は、遠軽地域の現地視察と意見交換会を行いました。じつは、審査の3日間、雪が断続的に降り続き、11月初旬としては異例の約50センチの積雪となりました。しかしながら、この日の朝には晴れ間がのぞいてあらゆるものが雪化粧をした北国ならではの景観となっていました。

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視察中の奇跡!?瞰望岩の真上を渡り鳥がV字飛行していきました
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街なかジオサイトめぐり(その1)、昭和元年築のレンガ造り店舗では、湧別川流域の重粘土地質やこの地域での米作りの歴史について解説しました
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街なかジオサイトめぐり(その2)、遠軽教会では、遠軽の開拓との関連やエゾライトと呼ばれた建築家・田上義也との関連を解説しました
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北海道指定有形文化財の北海道家庭学校の礼拝堂へは、50センチ近い新雪を踏みしめて道を作りながら到達!
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最後に遠軽町役場で行われた意見交換会

大雪の中、審査にお越しいただいた審査員の皆様、大変お疲れ様でした。また、ご協力をいただいた関係者の皆様にも深く感謝を申し上げます。今回の視察や報告会を通じて厳しい指摘をいただいた点もありますが、協議会の再構築やワーキングチームによる計画づくりについて、改善した姿をお見せできたのではないかと思っています。気になる審査結果については、12月9日に開催される日本ジオパーク委員会にて決定されます。結果はさておき、イエローカードから今回の再認定審査に向けた取組を通じて、ジオパークの4年ごとの再審査の意義を強く感じました。よりよい姿を目指して常に変化していくことがジオパークには求められています。これこそがジオパークに可能性をもたらしているものなのではないかと思います。

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