Read Article

GeoCafe第6弾「天からの手紙「雪」を読む」を開催しました

昨年9月から毎月20日(ジオの日)に開催してきたジオカフェですが、今月は1日ずれて2月21日(火)の開催となりました。テーマは、冬の間この地を覆う「雪」。ジオパークが大切にする科学的視点からこの「雪」を知り、どうやって生かすかを考えようという趣旨で企画しました。

講師としてお招きしたのは、北見工業大学 亀田教授。同大学で雪氷学などを教えられています。

北見工業大学 亀田貴雄教授

講師の亀田貴雄教授(北見工業大学)

「雪は天からの手紙」とは、北海道大学名誉教授の中谷宇吉郎氏の言葉であることを紹介され、雪の結晶の話から講演が始まりました。分子の構造、ウイリアム・ベントレーの雪結晶の写真、前出の中谷氏による人工雪生成実験と雪結晶の生成条件のこと(結晶の形から雲の中の状況がわかる=雪は天からの手紙)などの話題についてお話をいただきました。また、中谷宇吉郎氏やその師、寺田寅彦氏の人物像についても話題が及びました(寺田寅吉氏は「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉で有名。)。

そして、話題は白滝の「シルキースノー」を専門的な立場から考察される話題に進みました。

  • 雪結晶は降雪に見られるもので、スキーなどでいう雪質は積雪として分けて考える。
  • 積雪は日本雪氷学会で6つに分類していて、「新雪」「こしまり雪」「しまり雪」「こしもざらめ雪」「しもざらめ雪」「ざらめ雪」に分けられている。
  • 雪温が0°c以下で乾いていて、スキーで滑ったときに舞い散りやすい雪をシルキースノーと考えるならば、密度が小さく、粒子間の結合が弱い積雪であると考えられ、上記分類によると「新雪」または「こしまり雪」がこれに当たる。つまり、表面付近に「新雪」や「こしまり雪」が多い積雪のことをシルキースノーであると考えることができる。
  • 積雪のスキー適合度を指標化する試みとして、表面の雪質、表面での新雪の厚さ、表面雪温、積雪深を得点化して総合判断することで決めることができるのではないか?

などなど、大変興味深いお話が続きました。

参加者からの質問も多数上がり「雪を踏みしめると鳴る音と積雪の条件の関係は?」「気温と滑べりの関係は?」「地球温暖化による雪質の変化は?」「海から遠い、大雪山に近いといったことで雪質が変わるのか?」など多数の質問が寄せられました。

終わりには、サプライズゲストとして地元在住のフルートとギターの夫婦デュオ「ホラネロ」に1曲生演奏を披露していただきました。曲のタイトルはなんと「天からの手紙」!!このイベントの告知を見て感銘され、できたばかりの新曲のタイトルに採用していただいたとのことです。

ホラネロの谷藤真喜子さん(左)と本田優一郎さん(右)。二人の後ろには白滝黒曜石でできているウインドチャイム。谷藤さんが持っているのはスインギングボウルという楽器です。

今回は、初めて会場でジオパークグッズの販売も行いました。白滝黒曜石そっくりのジオ菓子も先行販売!

第1弾以来の遠軽教会での開催。ここの原点は開拓者の学びの場だったことも少し紹介させていただきました。音響も素晴らしかったです。

この日は、42名のお客様にお越しいただきました(ジオカフェ過去最高)。ありがとうございます。

美味しいコーヒーは、町内の「ふくろうカフェ」さんに提供いただきました。

さて、来月の20日(ジオの日)は「ジオパーク号で行く!ガイド付きミュージアムツアー」を開催します!近日中に情報をリリースしますので、お楽しみに。

URL :
TRACKBACK URL :
Return Top