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「開拓と囚人」をテーマに授業を行いました

遠軽東小学校4学年では、総合的な学習の時間で「遠軽昔物語」として、子供たちが関心を持った地元の歴史に関することをテーマに学習を進めています。その中で子供たちが特に関心を持ったのが「囚人道路」のこと。そこで、遠軽町の歴史をまとめたウェブサイト「えんがる歴史物語」製作の経験がある事務局職員が学校に赴き、「開拓と囚人」についてお話をさせていただきました。


「囚人道路」とは、明治時代に開削された「北海道中央道路」のことで、北海道内陸部の開拓とロシア進出に対する防衛体制の強化を目的に計画され、工事には北海道に送られた多くの囚人たちが従事しました。中でも「網走監獄」の前身である北海道集治監網走分監が請け負った網走~北見峠の工区がその過酷さで知られ、167kmの道路を約8か月という驚異的なスピードで完成させる一方で、死者を211名出しています。亡くなった囚人の遺骨は路傍に埋葬されましたが、昭和中期に地域住民の運動により遺骨が60体発掘され、その後、ルート沿いに6つの慰霊碑が建てられています。この中央道路ができたのおかげで、屯田兵や団体による入植が進み、オホーツク地域の開発が進みました。 (「えんがる歴史物語」の中央道路関連記事へのリンク)


 

まずは、「えんがる歴史物語」の動画のうち、旧石器時代~中央道路開削までの部分を観てもらいました。
事前にもらった子供たちの疑問に答えながら、囚人道路のことをお話しました。
質問が続出し、子供たちの関心の高さを実感しました。

結局、時間割1コマに収まりきらず、次の時間に食い込んでしまいました。小学校でこのように郷土の近代史についてお話するのは初めてだったのですが、子供たちが自ら関心を持って郷土のことを学んでくれている姿にこちらも感動しました。時間がオーバーしているのに関わらず、子供たちは手を挙げて「(囚人の死因の大部分となった)脚気とはどんな病気ですか?」「看守でも亡くなった人はいましたか?」「亡くなった囚人で一番若い人は何才ですか?」などの質問をしてくれました。今回のような機会をいただいた遠軽東小学校の皆様に感謝申し上げます。

ジオパーク活動は、地元の「ジオ」「エコ」「ヒト」を対象にしています。こうした近代の「ヒト」の歴史も地域の大事な宝物として共有するため、今後もこうした機会を作っていきたいと思います。教育関係者の皆さん、各種団体の皆さん、ジオパーク推進協議会では、地域のことを学ぶ活動に対して講師の派遣などの協力をさせていただきます。ぜひ、ご相談ください!

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