
3月20日、春分の日&ジオの日ということで、昨年導入したジオツアー用のバス「ジオパーク号」(写真)を使って、白滝ジオパーク交流センターと遠軽町埋蔵文化財センターで見学と体験をたっぷり楽しんでもらう遠軽町民向けツアーを実施しました。

同じ町内とはいっても、スタート地点の中心市街地からは約40kmの道のり。道中も車窓から見える景色をネタに、開拓以前に囚人労働によって切り拓かれた湧別原野基線道路や北海道中央道路のこと、丸瀬布の地名などに残る水谷農場(マルキパン)のこと、湧別川の作る河岸段丘と遺跡の関連などについて解説をお聞きいただきました。
約1時間かけて白滝に到着。まずは、1階ジオパーク交流センターで火山活動と黒曜石について解説とともに展示をご覧いただきました。

続いて2階の遠軽町埋蔵文化財センターの展示を見学。遺跡からどんなことがわかるのか、考古学の奥深さを感じていただけたのではないでしょうか?


続いては、石器づくり体験。





町民向けの解説付きバスツアーを初企画ということで、今回は詰め込み過ぎというぐらいのプログラムを組みましたが、参加されたみなさんの表情からも楽しんでいただいたことを感じました。
じつは、昨年実施した町民アンケートでは、ジオパーク交流センターを見学したことがある方が約3割、体験学習をしたことがある方が約1割というやや残念な結果でした。今回の参加者も「ここに来るのは初めて」という方が多くいらっしゃいました。前に来たことがある方も、今回のように詳しい解説があると見方が変わったのではないかと思います。
黒曜石のような地元の宝物の価値をもっと知ってもらうためにも、今後もこのようなツアーを開催したいと思います。また、ツアー以外でのご来館でも、お申し出があれば、スタッフが解説しますので、ぜひご利用ください。