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白滝中学校の生徒が赤石山に登りました。

白滝中学校の生徒が赤石山に登りました。

町立白滝中学校の1年生は例年、6月末に行われる平山(標高1,771m)の山開きの際、登山をするのが恒例です。しかし今年の山開きは新型ウィルス感染症の拡大のさなかであったため、記念登山はなく、安全祈願祭のみが執り行われました。
中学校の登山は、総合的な学習で行われます。今年前半の休校の影響も、夏休みの短縮や、行事の工夫などをされて取り戻しつつあるとの事。そこで今回、林道が修復されて通行が可能になった、赤石山への登山が実現できました。
2016年の連続台風で林道が壊れ、黒曜石の産地である赤石山へは行けなくなっていました。その修復が完了し、今年9月、念願のジオツアーが行われました。(本年は感染症拡大のため、町民限定のツアーとなりました。) まずは標高1,000mほどにある、八号沢露頭までバスで向かいます。幸い熊には出会いませんでしたが、たくさんの鹿がバスの前を横切ります。
八号沢露頭は、黒曜石を生んだ溶岩が流れて来て固まった、先端の部分です。表面が侵食されているので、固まった溶岩の内部を見ることができます。
外側が先に冷えて黒曜石となり、内側はゆっくりと冷えて流紋岩になっていった様子が観察できます。

足元には、黒曜石と流紋岩の2種類の岩石が落ちています。

ここから赤石山の頂上(標高1,147m)へは、2キロほど山道を登ります。今回は授業の一環として特別に、職員が同行して頂上を目指しました。
足元に転がる石は、だんだんと黒曜石の割合が増えていきます。
低山といえどやはり山、先ほどまでの青空が急に曇り、雨も降ってきましたが、雨に濡れた黒曜石がツヤツヤと輝いています。
頂上の手前の西アトリエに着くと、大きな黒曜石がごろごろしています。雨も通り過ぎました。

さらに笹をかき分けていくと、赤石山の山頂、黒曜石広場に着きます。
ここは、300万年前の噴火で出来たカルデラの北端です。
足元は一面、黒曜石だらけ。黒曜石だけが転がっています。
紅い黒曜石を初めて見ました!

昔の人が石器を作るために打った跡が見られるかけらも落ちています。
220万年前、地中から溶岩が噴出して黒曜石が誕生し、
鋭く割れる石を求めてやってきた人々がいて、
今そこに自分が立っている。今と昔がつながる、不思議な体験でした。
(地域おこし協力隊 小田島 英美)

 

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