白滝地域で出土した黒曜石製石器が道の駅に~道の駅遠軽森のオホーツク~
現在、道の駅遠軽森のオホーツクで「北海道白滝遺跡群」から出土した黒曜石製石器の一部が展示されています。白滝地域は日本最大級の黒曜石産地であり、赤石山をはじめ多くの黒曜石露頭が存在しています。約3万年前にやってきた旧石器時代の人々は、黒曜石を割った時に非常に鋭い形状になることと、その加工のしやすさから、やり先や弓矢などの狩猟具として利用していました。平成7年から始まった発掘調査で出土したこれらの石器類は、当時の人々の暮らしを知ることができる重要な資料となっています。
国宝「北海道白滝遺跡群出土品」は、遠軽町埋蔵文化財センターで公開中です
令和5年6月に「北海道白滝遺跡群出土品」が国宝に指定されました。日本の旧石器時代の石器製作の変遷や各種石器の組み合わせを良く示す資料として、歴史的価値が改めて評価されたもので、北海道では函館市の中空土偶に次ぐ2例目、国宝の中では日本最古のものとなりました。
国宝に指定された石器1514点、接合資料451組は遠軽町埋蔵文化財センターに展示されています。「日本最古の国宝」を実際に見て当時の人々の暮らしを想像し、太古のロマンを感じてみてはいかがでしょうか。